プロ野球の開幕を検討する上で欠かせないのが、選手ら関係者の安全を第一に考えるということ。既にシーズンが始まっている台湾、韓国と違い、日本にはドーム球場が多く、ロッカー室に選手が集まることはリスクだ。さらに移動をどうするのか。解決しなければならない問題は多い。

これは命に関わる問題だ。インフルエンザで亡くなる方もたくさんいるとは思うが、今回の新型コロナウイルスに対しては現時点で効果的な対処法がない。薬やワクチンが開発されていない以上、個人的にはシーズン開催自体危ういと思っている。

一方で一般の企業と同様に賃金の問題も出てくるだろう。例年通りの試合数をこなせない以上、収益減で困窮する球団も出てくる。経営側と選手会との話し合いにはなると思うが、試合数によって年俸を減額するという話は避けては通れないだろう。そういう意味では早く開幕してほしいと思うが、選手の安全を考えたら簡単にはいかない。

目標のない中で練習するのは精神的につらいものだ。2月のキャンプで作った体を維持するため、先の見えない中でも練習は続けなければならないし、その中でケガでもしたら元も子もない。ただこの時間を少しでも前向きにとらえ、普段と違うことを試したり、新たな技術習得に取り組んだりしてほしい。(日刊スポーツ評論家)