リオで獲得したメダル数は金12、銀8、銅21の計41個(世界6位)と、前回ロンドンの38個を超えて過去最多を記録した。さらなる飛躍が期待される次回の東京。自国開催で主役となるのは誰なのか? 4年後の表彰台を狙う「先取りヒーロー・ヒロイン」を探った。【日刊スポーツ取材班】

 女子卓球界には団体銅メダルに貢献した伊藤美誠(15=スターツ)がいる。15歳300日でのメダル獲得は、卓球が採用された88年ソウル大会以降、史上最年少。04年アテネ五輪女子ダブルスで16歳34日で銅メダルを獲得した郭躍(中国)を100日上回った。全競技の日本人としても、92年バルセロナ五輪競泳女子200メートル平泳ぎの岩崎恭子(14歳6日)に次ぐ偉業だ。

 リオで手応えと課題が明確になった。「私、緊張しないんで」と堂々とした態度が魅力的だったが、五輪特有の雰囲気に戸惑う場面もあった。準決勝ドイツ戦では1番手で起用され、最終ゲーム9-4とリードしながら逆転負け。ショックを引きずるように3番手のダブルスも敗れ、決勝進出を逃した。一方で3位決定戦はシンガポールのエース、フェンに3-0で勝つなどダブルスと2勝。14年ドイツオープンでは平野美宇との14歳ペアで最年少優勝。15年同オープンではシングルスで14歳152日の最年少優勝した実力を証明した五輪だった。

 東京五輪後の20年10月21日に20歳の誕生日を迎える。ジャーキーなどの乾き物が好物で、リオにも持参。「金メダルとって、20歳の誕生日にチューハイが飲みたいです」。今は炭酸飲料で代用中だが、4年後の誕生日&金メダル祝勝会にチューハイで乾杯することも目標の1つだ。【鎌田直秀】

 ◆伊藤美誠(いとう・みま)2000年(平12)10月21日生まれ、静岡県出身。2歳で母の指導で競技を開始。磐田北小-大阪・昇陽中-昇陽高在学。11年1月の全日本選手権一般の部では10歳2カ月で史上最年少勝利を挙げる。15年4月の世界選手権蘇州大会では、14歳192日で日本人最年少の8強入り。150センチ、45キロ。血液型O。