ようやくクリーブランドに本拠を置くMLBチームの新チーム名が「ガーディアンズ」で落ち着くこととなった。

MLBチームは1915年から105年間にわたり、「インディアンズ」という名称を使い続けてきた。しかしアメリカ先住民に対し差別的だという声が高まり、2019年にはチームのマスコットである「チーフワフー」のロゴの使用を停止。さらに黒人差別撲滅を訴えるブラック・ライブズ・マター運動が盛んになったことを受け、昨年12月にチーム名の「インディアンズ」を変更するとし、今年7月23日に新たなチーム名がガーディアンズだと発表した。

が、それで決着しなかったのである。同じクリーブランドに日本でも1970年代に流行したローラーゲームのチーム、クリーブランド・ガーディアンズが存在していたのだ。ローラーゲームチームの主要オーナーによれば、6月にMLBチームの弁護士がチーム名変更に関して接触してきたものの、MLBチームが提案した買収案が「不合理」なものだったと判断し、拒否したという。

その上でローラーゲームチーム側は先月MLBチームがガーディアンズに変更したことは商標権を侵害し、欺瞞的な取引方法を採用したもので、州法に違反しているとして訴訟を起こしていた。

ローラーゲームチームのオーナーは「メジャーリーグのクラブは、小さなチームの名前を単純に奪って自分たちのために使うことはできません。クリーブランドに2つの『クリーブランド・ガーディアンズ』チームが存在することはあり得ないし、はっきり言って、原告が最初にここに存在していたのですから」とコメントしていた。

当初、この訴訟に関してチーム名の変更は認められることになるだろうという楽観的な見方が多かった。実際、MLBチームは本拠地プログレッシブ・フィールドとその周辺にあるインディアンスの看板を撤去し始めていたということである。しかし現地15日にMLBチームが予定していたガーディアンズグッズの発売を延期すると発表し、雰囲気が変わることになった。

だが翌16日、さらに一転、両チームは共同で「友好的な解決」に至ったと発表。インディアンズがガーディアンズに変更することを認め、両チームともガーディアンズというチーム名を継続して使用することを認めるとしたのである。その他の条件などについては公表されていない。

MLBガーディアンズは法的な問題が解決したことで、グッズの販売を開始することができることになる。チームは、25日に始まるホリデーショッピングに間に合うように、新しいジャージーやキャップを店頭に並べたいと考えているようだ。今後スムーズに新生ガーディアンズが歩んでいくことを願うばかりだ。