新型コロナウイルス感染症予防で大相撲の力士、引退した親方も苦戦が続く。元大関豪栄道の武隈親方(35)が開催中の大相撲九州場所4日目(福岡国際センター)の17日、来年1月29日に東京・両国国技館で引退相撲を行うと発表した。

武隈親方は「10月から動きだせるようになった」と明かし、「引退しても来てよかったと思ってもらえるように頑張るだけです」。引退した力士は少なくないがコロナ禍で引退相撲ができない状況が続いていた。

それだけに本人の意欲も強い。「やっと動けるようになった。頑張っていきたい」。引退相撲=まげを切る儀式でもあるが長年、土俵を盛り上げてきた力士にとっての節目となる。それが、コロナ禍で阻まれてきたのが現状だ。

今後は親方として、強い力士を育てていく。「自分ができなかったことを成し遂げてほしい。必死に頑張りたい」。自身は横綱への夢を果たせなかった。その夢を託す力士を育てることが最大の夢。最初のスタートが、引退相撲の大舞台となる。【実藤健一】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)